人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

二つ上の視点を持て

よく、若い人向けのキャリア論なんかで、今の仕事より上のステージで考えるようにしろ、という話が昔からある。
担当者であれば、主任・係長ではなく、もう一段上の課長クラスで、課長クラスであれば、部長を通りこして本部長・事業部長クラスという具合に。

一段上の視点でも良しとする意見もあるけれど、個人的には二つ上が良いんじゃないかと思っている。
一段上だと、考えるのは直接向き合う相手なので、ともすれば「自分だったらもっと部下を大事にするのに」みたいな、感情的な議論で終わってしまうかもしれないのだが(笑)、二つ上だと、直接相対する人間を「使う」立場なので、もう少し視野も広いし、客観的な見方ができるのではないだろうか。

「部下というのは上手に上司を使えてナンボ」というキャリア論(仕事術か?)もよくあるが、相手を超える視点を持たないと、日々の業務の中で主導権を握ることができなくて、結局やらされ仕事のまま、面白くもなく、結果も出ず、会社も停滞していく、という悪循環が、関係者全員にとって一番怖い。
そんな一方で、このような日常とは違う高さの目線、違う時間軸(未来に向けた)目線というのは、普段から意識していないと、なかなか身につくことはない様な気がしている。

これの反対語が、「立場が人を作る」というものだと思うけれど、これはやっぱり、その立場にふさわしい「目線」を持っているから、その場に立てるのではないかなぁ、というのが個人的な見解である。
そんな目線で、企業も個人のキャリアも、イノベーションを起こしていけたら素敵なのになと思う次第。

まぁ、ご参考ということで。