人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

エージェントを選ぶ

世に転職エージェント、コンサルタントというのは、たくさん存在するのだが、外部の人間が考えるより、実際にご縁を作ることができる機会は少ない仕事だ。
どの会社に、どんな人をご紹介するか、というのを「マッチング」と言ったりするが、そのマッチングは、やはり近いバックグラウンドや、考え方を持った企業・人材をお引き合わせしたほうが、当然ご縁を作りやすいけれど、世の中本当にいろいろな企業・人材が存在するもの。

そして、いろいろな企業や人材とお会いしていけば、当然いろいろな求人・求職者に出会うのだけれど、ある特定の業界の特定の職種という求人ニーズがあった際には、やはりその求人にフィットした方を、絞り込んで何人かお会いしていくことになる。
それでどなたかご縁を作ることができれば、それはそれで事業としては良いのだが、ではご縁を作れなかった方々はどうなるのか、ということを考えると、今度はなかなかご紹介する先が無い、という風になってしまいがち。

そうなると、総合型大手ではないエージェントは、そのロスを避けるために、業界や職種、企業ステージなど、様々な切り口で得意分野を絞り込んでいく事が多い。
切り口を絞り込んでいくのは、戦略上大事だからというのもあるが、実務の要請上、必然的にそうなっていく、という側面もあると思う。

なので、転職を考える側に視点を切り換えれば、総合型大手以外のエージェントを選ぶ際には、自分のような人間を紹介した実績があるエージェントと話をするのが、当たり前だが一番上手くいくような気がする。
小生もいろいろなご縁があって、転職をお考えの方をご紹介いただくことはよくあるのだが、自分が得意分野ではない方については、別のコンサルタントをご紹介するケースはある。

折角のご紹介なので、自分がお世話をしないのは、無責任な話ではあるのだけれど、本当にご本人の為になることは何か、というのを考えた末、そのようなスタンスを取らせていただいている。
まぁ、ご参考ということで。