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人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

年収2000万円とその生活

キャリア、転職よもやま話

先週、年収2000万円の転職のお話を書いた。
小生自慢ではないが、キャリアプランニングとファイナンシャルプランニングと両方できるバックグラウンドを持っているので、今日は経済的な側面と、キャリアプランを融合させたお話を少し。

一般的には、年収2000万円の世界はあまり馴染みはないと思うし、ある種あこがれる方もいるであろうから、まず経済的な側面から。
年収2000万円というのは、世帯年収の平均からすれば、4倍近い収入になるかと思うが、会社員である以上、それほど経費で落とせる項目も多くはなく、100%お国に所得を捕捉されているので、結構税金を払わされる。

額面が平均の4倍だとすれば、手取りは3倍くらいに落ちてしまう感じだろうか。
いやいや、それでもまだまだ高いのだが、そういう方々は、総じて生活コストも高くなってしまうことが多い。

額面2000万円を払う会社というのは、たいてい都心三区の高層オフィスにあって、そこで働くような人は、周りを見渡すと、出社前にスタバでコーヒーを買い、ランチに1000円前後を費やし、またコーヒーを買って戻ってくる、という人たちが沢山いる環境だったりする。
そんな環境で、なんとなーく過ごしていると、何も買ってないのに一日に2000円くらい使ってしまうのはザラ。

自家用車だって、職場の同僚が、BMWだポルシェだ、という中で、「私はそういうものに価値を感じないから、軽自動車に乗っています」ということは、まずできない。
人間の性質上、周囲の環境と無縁に意思決定をすることはできないからだ。

それに加えて、そこまでの稼ぎを得る人というのは、それなりの自負心と努力、その地位に至るまでに犠牲にしてきたことも結構あるので、「これだけのことをやっているのだから、これくらい良いのだ」という感覚でお金を使ってしまうケースは、結構多いと思う。
また、そのプライドと、やっぱりハードワークであることもあって、家庭のことは配偶者が専業で、収入は一本足という人も、結構な割合で存在する。

なんとなく全体的に生活コストが高く、収入が一本足で、子供が2人もいて、というと、実はカツカツで、世のイメージほど余裕があるわけではない。
それでいて、先日書いた通り、それなりにリスクのあるポジションだったりもするし、そもそもそれだけの金額を出す案件自体が多くないので、転職や退職は相当シビアだ。

会社を何らかの事情でやめてしまった後、退職金と何とかため込んだお金で1年以上転職活動を続けたものの、その後連絡がつかなくなったり、複数の仕事を個人事業主として掛け持ちして食いつないでいる人を、何人も見たことがある。
端的に言って、年収の高いポジションは、絶対数が少ないし、アーリーリタイアができるほどお金を貯めるのは、気合を入れてかからないと難しいものなのである。

「それでも良い生活がしたい!!」という考えを否定する気はないが、個人的にはほどほどが良いのではないかと思っている。
なんとなく、案件の多い金額帯、業務負荷、仕事内容のバランスが取れているのが、もう何段階か下の領域にあるのではないかと感じている。

まぁ、ご参考ということで。