人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職して新規事業に取り組む

昨日は経営企画職の話を書いた。
今日はもう一つ、新規事業を担当するポジションのお話。

最近は減ったようにも思うが、時々その会社で新規事業をする職務、という求人が出てくることがある。
小生の本職は企業の中での新規事業を構築していく支援をしているのだが、これを転職者がいきなりやる、というのは結構難しいと思っている。

新規事業には、既存の組織や技術など、経営資源を生かしていくことが一般的で、外から入ってくる人はそこを推進していく社内人脈の構築に時間がかかる。
もう一つ、新規事業の場面では、「誰がやるか」というのも計画の重要な要素だ。

外部の人間を採用して任せるというのは、その要素がないまま「やる」ということだけが決まった状況であるので、ただでさえ新規事業は不確実性が高いのに、より不確実な状況で取り組まざるを得ないということだ。
会社として新規事業の計画・実行フェーズがある程度見えていて、そのために特定の業界の経験者が必要、という格好であれば、採用側・転職者側が良い形で組むことができるかもしれないが、「何をやるか」から考えていくような場合は、注意が必要だと思う。

まぁ、ご参考ということで。