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人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

もうひと花咲かせたい、というお話

転職相談で、わりとベテランの方とお会いすると、「職業人生の最後に、もうひと花咲かせたい」というご要望をお聞きすることがある。
確かにそうなれば素晴らしいことなので、エージェントとしても是非応援したいし、小生が同じ境遇であれば、必ず同じことを考えるはずである。

しかしこの感覚は、そう思ったり、本音としてエージェントに共有するのは構わないと思うが、採用側に伝えるのは如何なものかと思う。
採用側は、何がしかの役割を担ってもらえる人を探しているのであって、ベテラン人材にひと花咲かせるために採用しているわけではない。

第一、咲かせるのだったらプロパーのベテラン社員を優先させるのが人情というもの。
「御社でもうひと花咲かせたいんです」なんて言おうものなら、「そんなの知らないよ」と幻滅されることだってあるので、自己都合のお話はしない方が無難だと思う。

もう一つ、「もうひと花」の枕詞に、よく「過去の経験を活かして」という表現をつけられる方も多いが、この扱いも慎重にした方が良いとに思う。
ベテランから「過去の経験」という表現を連発されると、「過去にしがみついている人」という印象を与えかねないからだ(実際はともかく、「そう見える」という話)。

理想としては、ベテラン側からは、あくまで現在と未来に向けて何ができるか、ということを語り、その見識の裏付けとなる過去を、採用側が敬意を持って評価する、という構造になることだ。
ちょっと抽象的な話になってしまったが、結局は採用側が何を求めているか、という観点で臨む必要がある、ということ。

談志師匠の落語の聞きすぎで、少々過激な物言いになってしまった様だ。
まぁ、ご参考ということで。