人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

社外のネットワークを大事にしよう

一つの会社で仕事を頑張り続けていると、どうしても仕事の知識、進め方や考え方、お作法、人間関係が、閉じた世界で完結しがちになる。
それはそれで、大きな仕事に取り組んだり、ストレスを極小化するためにはとても大事なことで、ある意味、今の環境に「最適化」している訳だから、そうすべき理屈がある。

しかし、その「今の環境」というのが、日々刻々と変化しているので、気がついたら「最適」ではなくなってしまう。
それ故イノベーションが必要な訳だが、やはり有効な手段の一つとしては、社外の知恵を求めることで、そういう意味では、企業に所属する個々人が、会社外に多くの友人知人を持っていることは、とても有用だ。

ただ、小生の経験上、注意点はあると思っていて、やはりまだまだ日本の会社は、組織への帰属、同質化を強く求めるので、自社の人間関係より社外の人間関係の話が多く出る社員は、「ちょっと変わったヤツだ」というレッテルを貼られやすい。
そんなの気にするな、という考えもその通りだとは思うが、「誰が言ったか」で印象が左右される人間心理を考えると、「変人扱い」は避けておきたい。

実はこれは、転職した人間が新しい環境でどう振る舞うのか、という議論と同じだ。
キャリア採用の転職者は、ある意味「社外の知恵」そのものな訳だが、転職者が「前の会社ではこうだった」みたいな話を連発すれば、それはやはり浮いてしまう。

故に、社外のネットワーク、社外の知恵を生かすのは、周りから求められた時に、スッと差し出し、「おぉ、さすが!」となるのがスマートだ。
まぁ、マニアックな手法論でしか無い訳だが。

そしてもう一つ、広い社外のネットワークは、いざという時のセーフティネットになるかもしれないということだ。
何らかの事情で退職せざるを得ない場面で、一応あなたのことを知っている友人知人が、職を斡旋してくれるかもしれない。

そうやって転職をした人を、小生は数多く見ている。
生きていく上では、とても大事なことだと思うが、如何だろうか?

まぁ、ご参考ということで。