人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

正しい行いをせよ

本日、小生のSNS界隈を賑わせたのは、なんといってもこちらの記事であった。

本当のところは定かではないが、CIAが敵国の中枢組織を妨害するために、官僚主義的な考えを浸透させ、文字通り大企業病に罹患させていた、という話である。
とは言え、そのような考えが浸透するためには、それが必要とされる土壌が必要なのであって、特定の状況では官僚主義のメリットは享受できるものだとは思う。

ただ、人間の、それも人間の組織というのは、往々にして手段が目的に変化してしまうことが多い。
組織構造を適正に保ち、適正な判断を下すための官僚組織であったはずが、いつの間にか官僚組織を維持することが目的になってしまう。

しかるに、掲題記事が小生の周辺で多くシェアされたのは、官僚主義的な振る舞いが問題であると認識しながらも、なかなかその現状が変えられないという事を、嫌という程、皆が実感していたから、ではなかっただろうか。
では、そのまま座して受け入れるしかないのか?

それは決して、それで良い筈が無く、日々わずかでも、現状を変更する正論、正しい行いを続ける以外、本来選択肢は無いはずである。
引用した記事にもあるが、日本企業だって昔から官僚主義的だったわけでは無く、たかだか30年前とか、そんな時代は、結構やりたい放題だったのである(これは多くの先達から小生も直接聞いた話)。

「これはもう変えられない」と思っていることこそ、案外歴史が無いというのは、どんな世界にも往々にして存在している。
だからこそ、現役で働いている人間は、あえて「べき論」、「正しい行い」をすることが、大事なのでは無いかと、自戒を込めて感じ入った次第である。

考えてみれば、先輩から言われたことを、ただそのまま踏襲するだけなのなら、アルバイト以上の給料をいただく道理が無いわけで、そこはあえて、変化を起こすために、若しくはあるべき姿の仕事を追求するために、多くのビジネスパーソンは、存在しているのではないかと思うのである。
まぁ、ご参考ということで。