人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

年収交渉のお話を少し。

先日質問されて、お答えした事を少々。
多くの企業において、通常は給与テーブルというものがあり、転職の場面で年収の交渉をするということは、その給与テーブルの何処に納めるのか、ということになる。

もちろん、実力に対する評価とか、周囲とのバランスとか、現職での年収との比較とか、年齢とか、色々な要素によって決まっていくが、まぁ、周囲とのバランスという要素は大きいと思う。
質問を受けたのは、年収が「言い値」で決まる場合の交渉。

端的に言えば給与テーブルが存在しなくて、純粋に金額だけの交渉になるケースだ。
このような場面で、現職の年収から、どれだけ上げられるか、という交渉は結構難しい。

お分かりのように、上げ過ぎれば「じゃあ要らない」となりかねないし、「他で高いオファーが出ているから」では嫌らしくなるし、そうなると、あえて転職する為にはキャリアアップの要素が必要だから、その一環として年収のアップを、という感じになりがち。
そのロジックで上げられる年収というのは、そう多くはならず、なんとも言えないがせいぜい10%位の範疇ではなかろうか。

「言い値」の交渉で大きく上がることもあるが、そこは往々にして、転職後の要求水準を金額以上に上げてしまうことになったりもするので、交渉には本当に注意が必要だ。
もちろん、ポジション・タイトルが上がる転職、給与水準の低い会社から高い会社に移る転職というのはその限りではない。

あんまり美味しい話は無いのよ、という結論で恐縮なのだが。
まぁ、ご参考ということで。