人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

一度心についた火を消すことはできない。

小生の今の仕事は、企業の新規事業立ち上げのお手伝いだ。
企画が大詰めになっていき、さぁいよいよ、という事業を担当されている方と、今日お話した際、「仮にこの事業計画がダメになったとしても、もう元の通常業務には戻れない気がする」ということをおっしゃっていた。

これは今の仕事においてはとても嬉しいことで、事業を立案した本人が、本当に可能性があると実感し、ワクワクしているからこそ、の発言なのだ。
この様な、「心に火がついた」経験をすると、もうこれまでと同じ日常には戻れなくなってしまう。

転職を決意する場面も、ある意味「心に火がついた」状態とも言える。
残念なことに、転職を決意する場面の多くは、ネガティブな感情が背景になっている(=「もう辞めてやる!!」)ので、まぁ程度によるが、結構苦しい気持ちを抱えてしまいがち。

それがちょっと度がすぎると、辞めること自体が目的になってしまうパターンというのもあり、一般的なエージェントであれば、転職を止めることが多い。
なかなか心情的に難しいのは理解できるのだが、だからこそ一回深呼吸して、冷静に転職活動を進めたい。

ちょっと訓練が必要だが、「もう辞めてやる!!」の気持ちを、少し引いて見たり、ゼロベースで思考を練り込んで行ったりすると、逆に「これを成し遂げなければ死ねない!」という、ある意味ポジティブに火がついた状態にひっくり返していくことができる(全てでは無い)。
そんな形で転職活動に臨めると、面白い出会いがきっとあるんじゃ無いかと思う。

転職を止められたとしても、気持ちの収まりがつくことなど、そうそう無いので、なんとか「正」のパワーに転換したいものである。
まぁ、ご参考といううことで。