人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

交渉にはタイミングがある。

転職の際、一般的には求人票に従った条件に応じて、転職するしないの判断をすることになると思うが、そうは言ってもプロセスの最後の最後は、交渉ごと、駆け引きが生じることが多い。
年収、職務内容、役職・権限、入社時期、果ては内定への回答時期まである。

個別の、若しくは全体の交渉のやり方は色々あるのだが、今日申し上げたいのは、交渉するタイミングである。
結論から申し上げると、内定通知書・オファーレターが出てしまってから、その内容を交渉するのは結構大変だ。

曲がりなりにも企業が機関決定をして、ハンコをついた書類の修正になるので、うるさいことを言えば再稟議ということになる。
これは会社からすれば大変面倒くさいし、心象的には「後出しジャンケン」と受け止めるので、敢えてそのために再度調整しようというのは、余程の人物でないと難しい。

本音を見せないことが交渉を有利に進める秘訣だと思われているのか、あまりご自身の要望を言わないまま、オファーが出てから希望を言い出す方、というのが時々いらっしゃるのだが、こうなってしまうと、往々にして誰も得をしない展開になってしまう。
一方で、その会社に対して、どんな条件だったら入社しても良いか、というのは、結構真面目に考えないと思いつかず、相手が選考プロセスの早い会社だったりすると、あれよあれよと言う間に、内定が出てしまったりする。

なので、オファーが出る段階になる前、小生の経験上は、二回目の面接・面談の前後に、どんな条件だったら入社しても良いか、というのを、ご自身としてちゃんと考えておいたほうが良いと思っている。
なんとなくフワフワしたまま、先に内定通知書がドンっと出てしまうと、もうどうにもならないので、そんな事態を避けるためにも、上記のタイミングでしっかり考えておき、オファーになるかも、という段階で希望を伝えていくのがよろしいかと。

まぁ、ご参考ということで。