人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

こんな求人の表現には気をつけたい。

日本の採用媒体のコンテンツや、エージェントの求人票などは、採用企業側のヒアリングをもとに、人材ビジネスの業者側がライティングをしていることが多い(全てではない)。
ちなみに、外資系企業は採用企業の人事がきっちり書いてくることが殆ど(以前も書いた)。

上記、日本企業の採用コンテンツ、求人票は、如何にして意欲ある優秀な人材に応募してもらうか、その為に長年にわたって様々な工夫がされた文章で、それはそれで素晴らしいことだと思うが、時として誤解を招く表現でになってしまうこともあるので、応募する側としては、良く注意したい。
表現そのまま鵜呑みにしない位でちょうどいいと思う(小生の様にもともと疑ってかかるタイプの人は心配いらない)。

例えばこんな感じだ。
「○○候補」(○○には役職が入る。社長とか、役員とか、部長とか)
以前も書いたことがあるが、候補という言葉には、「含み」というニュアンスと「採用してみてそれにふさわしい時は考える」という二つのニュアンスがある。
選考を進めていくにあたっては、その辺を要確認である。

「若くて活気あふれる職場」「未経験者歓迎」「早期昇格のチャンスあり」
この辺は人の出入りが激しくて、それぞれ、「長く勤めたベテランがいない」「経験が必要とされない仕事」「長く勤めた人がおらず、直ぐに抜擢しても軋轢を生まない」というような裏ヨミをすることもできる。
とは言え、ベテランばかりでドンヨリした会社も、ちょっと考えてしまうが。

「近々上場予定」
上場会社は一応ガバナンス・コンプライアンスの体制が出来ていることが要求されているが、だからと言ってロクでもない上場会社は存在するし、「上場予定」ということは、そのための努力をしている、という宣言をしているに過ぎない。
もちろんこれから作っていく会社、という楽しさはあると思うが。

書き出すとキリがないのだが、そのまま鵜呑みにするのではなくて、ちょっと考えてみようね、というのが今日の趣旨。
誤解を招かない様に付け加えておくと、求人票の品評をしていても人生が開けるわけではないので、裏読みもしつつも、最終的には腹を括って突っ込んでいき、場合によっては転職先で歯を食い縛って闘うというのも、職業人生だと、個人的には考えている。

まぁ、ご参考ということで。