人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

美味しいポジションは意外と転職が難しい。

他人から見れば、大変羨ましい状況が、本人にとっては大変悩ましい、というキャリアの状況は、時々ある。
待遇は良い、仕事は楽、そこそこ権限もある。

しかし楽であるがゆえに、成長実感もないし、毎月毎年同じようなことの繰り返しで、年齢だけは重ねていく。
そんな環境に居続けると、自分の能力が錆び付いてしまいそうだし、或る日突然その環境から放り出されたら世の中で通用しない気がするし、何より職業人として社会に貢献しているという手触りが無い。

なので転職活動はしてみるものの、ハードワークは寧ろ望むところなのだが、待遇は悪くなるし、果たして権限を持たせてもらえるかが曖昧(もしくは今より裁量が減る?)で、何とも決めかねる。
そんな状況の人に、過去何人もお会いしてきた。

一般的には、求めるものの優先順位をつけて、譲れる範囲を明確にして転職活動せよ、というくらいのアドバイスしかないと思うが、個人的には、諦める必要は無いけれど、焦ることも無いので、じっくりいろんなやり方でネットワークを広げ、機会を作れば良いと思っている。
エージェントやメディアを経由した転職活動は、全体で見れば少数派でしかなく、殆どが直接間接の知り合いだとか、そんな身近な世界で動いていくもの。

特に40代以降は、自分自身のネットワークがどれだけ広いのかが、転職に限らず、いろんな場面で重要になってくるのだと思う。
仕事の場面でも、仕事以外の場面でも、幅広いネットワークは、必ずやプラスに働くと実感している。

まぁ、ご参考ということで。