人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

別れ際で器がわかる。

昨日のエントリーの続き。
退職の意思表示をし、引き止めの押し引きがあって、でも結局辞めるという流れの中で、綺麗に別れられるか、というのは、その会社や上司の器がわかる瞬間だ。

男女間でもそんな世界があるらしいが(小生はあまり得意分野ではない)、ズルズルと未練がましく再交渉したり、最後にもう一仕事みたいな話になったり、有給を消化させなかったり、文句を言ったり、「お前は転職先でもうまくいかない」と言ったり、罵倒したり、なんていうことがあったりする(すべて実例である)。
そんな事をしたって、一つも転職を留まろうという気持ちにはならないし、そもそも「もう辞める」と宣言した人間が職場にいると、残る人間のモチベーションに良い影響を与えないので、さっさと引き継ぎをして、フルに有給を消化させた方が良いのである。

大体、そんなネガティブな事を言っても、お互い嫌な気持ちになるだけで、誰も得しない。
経営者・管理者側は「このヤロー」と仮に思っていたとしても、「君の辞めたいという気持ちを理解してあげられず申し訳なかった。あなたと働いた時間は私にとって、とても良い勉強になった。新天地での活躍を心から祈っている」と言わねばならない。

これは業界でマニュアルがある訳ではなくて(あるのかもしれないけど)、そのような真摯な対応は、本当に優秀なその社員がまた戻ってくるきっかけになるし、それが噂を呼んで採用に有利になるかもしれないし、何より辞める人の周りの社員が、辞めるときの成り行きを物凄く見ているので、周りの社員に波風を立たせず、モチベーションを維持・結束させることに繋がるのだ。
本当に経験豊富で、優秀な経営者・管理者というのは、狙ってではなく、自然とこのような振る舞いが出来る。

あなたの会社では、同僚が退職する時、どんなやりとりが行われるだろうか?
是非注意深く観察してみてほしい。

まぁ、ご参考ということで。