人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「仕事ができる人」という話

今日、たまたまこんな記事を目にして。

記事では色々と要素分解していて、成る程なと思う部分もあるし、小生も過去のエントリーで幾つか書いてきた記憶もある。
ただ、この手の議論で、いつも小生の頭をよぎるのは、かつて働いた会社の先輩がおっしゃっていたこと。

それは、(新卒)採用の時に、どんな人と一緒に働きたいか、という議論の中で出た、「宴会の幹事ができる人」という一言。
これはとても含蓄のある意見だと思う。

先ず、宴会の幹事をするためには、宴会の目的とゴールが定義できなければならない。
たとえ飲み会でも、何の為の場なのか、その場がどうなれば成功と言えるのか、はっきりさせなければならない。

その中で、配慮しなければならない組織のルールを踏まえた上で、店の選定やスケジュール調整など、宴会全体の優先順位の明確化とセットでなければできない。
そして予算についても、誰がどれくらい出すのか、一般的な支出額として妥当か、など高度な判断が要求される。

最後は、全員の意見が揃わなかった時に、誰の意見を切り捨てるのか、という場面にも遭遇する。
これらはすなわち、組織人として常に要求される仕事の要素全てを包含していると思うのだ。

「仕事ができる人」系の議論は、百花繚乱でよくわからなくなることも多いが、小生はつどつど、「宴会の幹事ができる人」という定義を参照するようにしている。
まぁ、ご参考ということで。