人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

アカウンタビリティー

2020年東京オリンピックを巡るドタバタに言及するつもりはないが、印象的な二つの記事があった。
下記に参照しつつ、キャリア上、思うところがアカウンタビリティーだ。

一つは国立競技場の騒動を巡る、こちらの記事。

もう一つは、ロゴデザインについての、こちらの記事。

どちらも、プロが語ることは流石だなと、とても感じ入ったが、それ以上に思ったのは、この記事の内容が、語り手のプロとしての見識なのであれば、騒動の結論が出る前に共有されるべき、ということだ。
「誰が悪い」と言いたいわけではなく、素人はやはりわかっていない(判断を誤る)から素人なのであり、プロのプロたる説明を受ければ、あっさり納得してしまうこともあるわけで、そうなると説明責任はプロの側にあるのが筋だと思う。

さて、転職の場面に有っては、個人の能力、経験の説明責任は、やはり本人である個人側にある。
面接官やエージェントは、たまに物分かりの良い人がいるが、殆どがあなたの仕事についての素人であることが多い。

そんな方々に、内容の是非はさておき、上記記事のような、流石だなと言わしめる、仕事の説明ができるだろうか?
エージェント稼業で時々、「この人をどこに紹介したら良いのだろう?」と本人と一緒に悩んでしまう転職希望者というのに遭遇する。

そういう方に、マーケットの状況を理解し、それを踏まえて多様な選択肢を提供できるかは、プロとしてのこちらの腕の見せ所ではあるのだが、基本的には本人が、何ができて、どのくらい凄くて、というのがちゃんと説明できるのが前提だと思っている。
それが出来てこそ、その仕事のプロだと思っていて、逆に言えば、自分の仕事を素人に説明できないのは、「職人」ではあるが、「プロ」とは言えないのかもしれない。

まぁ、ご参考ということで。