人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ロバを売りに行く親子の話。

イソップ物語の寓話の一つに、ロバを売りに行く親子の話、というのがあるのをご存知だろうか?
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ろばを売りに行く親子

小生も最近知ったのだが、脚色して言うと、無責任な他人の意見に振り回されていると、大きな損をする場合がある、という話だ。
転職の場面においても、なかなか自分だけで判断がつきかねて、色々な人に相談をすることがあるだろう。

しかし、その案件を紹介してくれたエージェントは、どこまでいっても中立的な立場にはなりえないし、友人知人も、あなたの立場や置かれている状況、悩みを心の底から理解してくれる訳ではない。
配偶者は配偶者故に、自身の立場からの意見が強くなりがちだし、親に至っては働いている時代感が違うので、あまり参考にならないことが多い。

他人のアドバイスというのは、結局間違っていたとしても責任が取れる訳ではないので、どこまでいっても参考意見にしかならない。
小生が転職相談を受ける際は、あらたなアドバイスによって混乱をきたしそうな状況だと、基本的には本人の考えを支持するスタンスを取るようにしていて、それでも意見を求められると、あくまでも「自分だったらこうする」という格好で述べるようにしている。

とことん迷うケースというのは、やはり正解が無いケースが殆どで、究極的には本人の覚悟の問題であることが多い。
「本人の考えを支持するスタンス」というのは、別に無責任な訳ではなくて、支持することで本人が自信を持つならそれもまたよし、こちらが支持していても、「でもやっぱり…」と迷うのであれば、それはそれで考えどころ、というのが見えてくるからである。

兎にも角にも、「自分で決める」というのはとても大変な訳だが、そこから逃げるとロクでも無いことになると思うよ、というお話。
まぁ、ご参考ということで。