人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「具体的に」の具体的な説明の仕方

転職のプロセスでは、異文化で育ったもの同士が、手探りでコミュニケーションをする場面のような気がしている。
会社が変わると同じ職種でも内容は全く変わる、というエントリーを以前書いたが、そんなこともあるので、面接の場面では「具体的に」という話はよく言われる。

ただ、「具体的に」と言われても、どうもうまく出来ない方が多いように感じているので、改めて小生の思うところを申し上げたい。

①固有名詞
営業系の方なんかだと、「大手商社と新規開拓で取引を作った実績があります」みたいな話があるのだが、できれば「三菱商事」とか言ってしまいたい。
もちろん職務上の話で機密保持があり、ビミョーな話なのだが、言わないにしても固有名詞が相手に伝わるような工夫はしたいところ。
だって向こうは「三菱商事」と喉から手が出るほど取引したいと思っているかもしれないのだし。

②定量的な表現
「すごく」、「たくさん」、「素早く」、などは全部NG。
全くどれくらいかわからない。
10回、500個、1時間で、とか、定量的に表現しなければイメージが見えないし、さらに言うと、それが凄いのかどうか異業種の人はわからないので、平均値との乖離をセットで伝えなければならない。

③数値における確定性
「約5回」と職務経歴書に記述して、書類選考で落ちた人を小生は知っている。
5くらいの小さな数字に、「約」も何もなく、「約5回」で説明される数字は、4か5か6しかないので、そうであれば、4か5か6というべきである。

④ストーリー
この辺はちょっと高度だが、漠然と定量的な情報だけ与えられても、聞き手はイメージが湧かないことが多い。
ここは一つ、核となる仕事のエピソードについては、ストーリーで伝えたい。
「発端」→「展開」→「クライマックス」→「収束」→「結論もしくは学び」と言うのが鉄則だそうであるので、ちょっと練習してみたい。

他にも色々とありそうでキリがないが、とりあえず今日のところはこんな感じで。
まぁ、ご参考ということで。