人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ジョブホッパーと言われて。

こんな記事があって。

まとめると転職回数が多いというだけで、レジュメをちゃんと読まずに機械的に落とすのは勿体無いよね、という話。
小生自身、人によってはジョブホッパーと言われるキャリアなので、本記事に関してコメントしても、ポジショントークになってしまうことは否めない。

ただ、一応申し上げておくと、ジョブホッパーを嫌うタイプというのは、昔ながらの良い会社、即ち、良い時も悪い時もあるけど、長く居ればいつかは報われるかもしれないと思える会社の人と、組織に対して強いロイヤルティを要求する人、の2パターンがあるように思う。
前者は、基本的にとても素敵な方々が多いし、新卒でそんな会社に入れたら、あるいは人生違っていたのかなぁ、と思わされるような人たちだ。

しかし、彼らからすれば、ジョブホッパーなんて見たことがない人種なので、経験を尊重はしてくれるが、根本的なところではジョブホッパーの深層心理まで理解してもらうのは難しい。
なので、尊重してくれることをありがたく思いつつ、「お客さん」として、どう長期で良い関係を築けるか、というのが転職後の振る舞い方だ。

もう一方の、強いロイヤルティを求めるタイプは、新卒採用を組織の主軸としつつ、ボチボチ中途採用もしていて、新卒も中途も一定の離職率がある(特にオーナー系の)会社が多い。
一概に是非は申し上げないが、そういう会社は中途といえども、これまでの経験をリセットして、「この会社の人」としてゼロから学べ、というスタンスになることがある。

そのスタンスは、転職してきた人間が、謙虚に学ぶという姿勢という意味では正しいと思うが、会社側がゼロリセットを要求するとなると、何の為の中途採用かよく分からないので、過度の要求をする会社は結構微妙だ。
そしてこちらも色々経験を積んでいる以上、ゼロリセットはほぼ難しく、結果的に上手くいかない例は多い。

ただ、いずれのケースでも言えるのは、会社の方から「欲しい」と思ってもらえる能力、経験を身につけていられるかというのが大事で、むしろ前提条件といっても良いということ。
そんな前提条件を用意した上で、なおかつ慎重に選ばなければならないという、そんなお話。

まぁ、ご参考ということで。