人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

選択肢は沢山必要か?

http://s.ameblo.jp/intelligence/entry-12056885343.html
業界の重鎮のブログなので、小生如きがどうのこうの言う話ではないのだが。

行動経済学で、選択肢が多すぎると選択できなくなるというのはとても有名(大和証券のCMであった)。
仕事に対する満足度というのも、その人の「意味付け力」に依存するという話もある(「レンガ職人の寓話」をご存じだろうか?http://営業.biz/archives/2647)。

それはともかく、転職の場面では「特別この会社に入りたい」というのが無ければ、出来れば比較対象があった方が良い、という人が多い。
しかし、明快に優先順位がつけられるような選択肢ならば、それは悩むような話でもないので、比較検討をする場面というのは、実は「帯に短し襷に長し」のシチュエーションなのだと思っている。

で、エージェントの立場からすると、そのシチュエーションに振り回された挙句、「結局転職やめました」みたいな話になると、ものすごい疲労感に襲われてしまったりするわけだ。
一方、時々悩むのに疲れ果てて、とりあえず一つ選んで転職してしまう人もいたりするのだが、まぁそれもどうなのかなと思う。

「帯に短し襷に長し」の中で選んでいるので、妥協しまくりだったりして、心理としてはわかるが、先々後悔することも多い。
結局のところ、そのシチュエーションに陥らないためには、譲れないところ、転職で実現したいことを、明確にするしかない。

なので、問題は選択肢の多さではなくて、優先順位なのである。
もちろん優先順位がはっきりしても、決断できない人というのは一定割合で存在すると思うが。

小生、転職の相談の場面で、希望条件が曖昧な人には、「帯に短し襷に長し」質問をして、優先順位を浮き彫りにすることをよくやっていた。
あなたも優先順位が見えないのだとしたら、一度ご自身に問うてみてはどうだろうか?

まぁ、ご参考ということで。