人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職の多い人は何故多くなるのか?

本件、今日ある方から聞かれたお話。
その方は、「一度転職してしまうと、慣れてしまうんですかねぇ?」とおっしゃっていた。

それもあるかもしれない(少なくとも怖くは無くなると思う)。
ただ、転職を重ねていくと、毎度毎度新しい環境で社内人脈を構築しなければならないのだが、それが結構大変なので、転職しないで済むならしないでおきたい、という気持ちもあったりする。

では、それでも尚、何故転職が多くなるのか?
過去のエントリーで再三申し上げたことと重なるのだが、ある程度年齢を重ねてからの転職だと、その会社の「総合職(=幹部候補としてなんでもやる人)」というより、特定のミッション、役割を担う形での転職となる。

しかし、その特定のミッション、役割を担う人材を、外から採用しなければならないというのは、今までその役割が存在しなかったか、その役割の人が辞めてしまうか、という何れかになる。
役割が存在しなかった場合、これまで存在しなかった理由、背景というのがやっぱりあって、そこが入社した後のミスマッチとなったり、会社側が「やっぱりこの役割の人は必要なかったね」となることが起こりうる。

そして、その役割の人が辞めてしまうというのも、やっぱり人が辞める環境だったりするので、これはまたこれで、続きにくい環境だったりする。
良くないのが、人がすぐ辞める会社と、転職回数が多くなってそんなに選択肢が多くない人材との掛け合わせ。

転職回数が多くなってくると、人が辞める会社(=不人気企業)の案件との遭遇確率が上がってくるので、それがまた転職回数を多くするという、負のスパイラルに入り、そうなってしまうと、本当に転職回数が増えるというメカニズムである。
ここは本当に我慢しどころ、踏ん張りどころである。

シビアな話だが、自戒を込めて。
まぁ、ご参考ということで。