人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

不確実な時代のキャリアとは?

こんな記事があった。

本記事に対する所見に関しては、簡単に小生個人のFBでメンションしたので、以降は被る話。
「不確実な未来」的な話は、昨今大変喧しいのだが、果たして未来が確実だった時代が、どれほどあったのだろうか、という風には思っている。

もちろん、技術や社会の動向がスピードアップしている、という要素はあるのかも知れないけれども、「企業寿命30年説」とか、それこそ何十年も前から言われていて、未来は常に不確実だったんだと思う。
それこそ、あらためて「プロジェクトX」でも観たりすれば、不確実性へのチャレンジばっかりだ。

むしろ、今の現役世代が、昔は確実で今が不確実、という風に思い込まされていて、「どうしようどうしよう」と不安になって身動きが取れない、というのが、現在の閉塞感なのではなかろうか?
だから現役世代は、開き直って不確実性にチャレンジすれば良い。

それから、不確実に向き合う為に、自分の「軸」を探求しようという話だが、そんなことをしてしまうと、却って迷いが深くなるような気がする。
アイデンティティの類を、自らの内側に求めると、結構収集がつかなくなるのは古今東西自分探しにまつわるお話で、個人的には、不確実性に流されていくうちに削れて残るもの、それでも動かないものが「軸」のように思う。

なので、常態で自分の軸を見出すのはやっぱり難しいと思う。
流されていると「軸」も変わるし。

そして、不確実な時代に合わせて、変化を重ねていったとしても、やっぱりそれは大きなストレスが伴う。
なので、どうせ変化するなら、自分が楽しいと思える方向を選んでいかないと、正直「やってられない」。

年齢を重ねれば重ねるほど、経験値も増えるけれども、体力は減っていくし、常に同じ心持ちで新しい変化を迎えられるわけではない。
小生たくさん転職してきたが、常に新入社員の気持ちな訳では勿論ない(そうであってはいけないとも思うし)。

だからだんだん、ワガママというか、楽しい方向の仕事をやりたいな、という気持ちは強くなっていくように感じている。
リアル不確実性の人間として思ったことは、こんなところかな、と。

まぁ、ご参考ということで。