人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

誰でも転職は可能なのか?

結論的には、全員できるわけじゃない、というところは皆さんご理解いただいていると思う。
年間の転職者は、300万人前後と言われている。


日本の雇用者数が5000万人くらいだから、まぁ6%位だろうか。
それで、実際転職した300万人の他に、転職を考えたけどしなかった人、出来なかった人は、どれくらい存在するのか?

これは、心に留めておいただけの人は捕捉できないわけだけれど、500万人位いる、という話が業界で流通している。
これは大手転職サイトに登録しながら、実際動かなかった人、という数字で、別ルートで複数の筋から聞いたことがある。

もちろん、転職サイトに登録したって、転職の温度感はバラバラだろうけれど、できた人より、しなかった人、出来なかった人の方が多い訳だ。
この辺は頭に入れておいて間違いないだろう。

さらに言うと、転職をエージェント経由で実現させた人がどれくらい居るのか?
これは実はとても少なくて、正確な統計がないのだが、300万人の内の2%くらいではないか、という話だ。

エージェントはあまりブルーカラーには介在しないので、仮にホワイトカラーの転職者が半数の150万人だとしても、シェアは4%。
で、何が言いたいのかというと、転職エージェントに相談したからといって、そう安直に決まるわけではありませんよと。

一方で案件をたくさん紹介して貰える人というのはいるわけだが、そんな人がいることも考慮すると、スパッと案件がエージェントから出てこないということは、結構苦戦するかもしれない。
そして、エージェントは業法上「全件受理の原則」というのがあって、建前上は転職相談を断ってはいけないことになっていて、相談に行っても案件が出てこない、ということは、あるいはそういう可能性もあるかもしれない。

ま、エージェントはエージェントで、自分達が転職という世界の、ニッチな領域に携わっていて、エージェントが長いからといって、転職全体がわかったような気になってはいけないと、常に自戒しているわけだが。
まぁ、ご参考ということで。