人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

過去のキャリアをもう一度生かすことは、どれくらい可能なのか?

これは小生の個人的な経験から。
一度卒業した業界に、再び戻ることになった時に、どれくらい過去の経験が生きるのか、という話だ。

正直、個人として蓄積した経験は、そんなに色あせることなく、新しい環境でも活かせると思う。
問題の一つは、過去に培ったネットワーク(俗に言う人脈というやつ)が、今も生きているか、だろう。

案外時間の経過とともに、使えなくなっているネットワークは多いので、この辺は要確認だ。
もう一つ、根が深い話を。

これはまさに小生が実際やったことなのだが、その業界を卒業するときは、やはり業界全体が下り坂の時で、舞い戻る時は、再び上り坂になる時、というシチュエーションがある。
そうなった際、前回の勝ちパターンが通用しないことがあるのだ。

例えばだが、1度目の上り坂は、業界のパイオニアや、積極的なリスクテイカーが勝つ。
2度目の上り坂は、それらを踏まえて、よりクレバーな戦術のプレイヤーが勝つ。

そして3度目の上り坂は、資本力のある大手が勝つ、というような勝ちパターンの変遷だ。
そうやって、ビジネストレンドの波が何度となく来る中で、前回の上り坂とは違うゲームであることを認識せずに飛び込んでしまうと、大きな流れを理解しないまま、結構苦労してしまうことになる。

あなたがもし、古巣の業界に戻る転職をするとしたら、自分の経験を改めて整理するとともに、「新しいゲームのルール」を、冷静に見極められるべきだと思う。
何も変わっていないようでいて、ビジネスのシーンは常に変わっているものなのだ。

まぁ、ご参考までに。