小生の個人的な最近の想いを申し述べると、事業モデルを魅力的にする、というのが王道かつ(結局は)最短のように感じている。
創業経営者からすると複雑な思いかもしれないが、だんだん事業モデルが完成されてきて、ビジネスが上手く回ってくると、そんなにリスクテイカーではない優秀層(新卒で大企業を選ぶようなタイプ)も自然と集まるようになってくる。
そして、これからますます日本の人口は少なくなってくるし、ビジネスチャンスがどんどん減っている昨今、優秀な人材は希少かつ引く手数多になるので、力技で人を引っ張ってくるのも、難しくなる。
「事業モデルを魅力的にするなんて、当たり前じゃないか!それができれば苦労しないよ!」という当然の声はあることは重々承知しているが、小生これまで、事業モデルのブラッシュアップを怠って、優秀な人材さえ掻き集めればなんとかなる、という力技採用のベンチャーを沢山見てきた(その後は言うまでもない)。
繰り返しになるが、それは順序が逆だし、これからの時代、「優秀な人材を掻き集めないと競争力が作れない」というような事業モデルは、根本的な欠陥を抱えていると言っても良いように思う。
魅力的な事業モデルを作り出すのは、それはそれは大変な仕事だが、スタートアップの最大の醍醐味とも言える。
既に動かせなくなった事業モデルの会社の方が、もっと大変なのだし。
まぁ、ご参考ということで。