人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

スタートアップ企業が安定的に良い人材を採用するにはどうしたら良いのか?

こちら、ベンチャー企業、創業期の経営にとってはある意味永遠の課題なので、転職を考えている方も是非お付き合いいただきたい。
小生の個人的な最近の想いを申し述べると、事業モデルを魅力的にする、というのが王道かつ(結局は)最短のように感じている。

優秀な人材ほど、その事業が伸びるのかどうか、各人なりの見立てをしてくるので、「伸るか反るか」みたいな事業モデルだと、殆ど辞退する(するよね?普通)。
事業モデルが荒削りでも、目指す世界観が魅力的であれば、優秀な人は結構来てくれるが、世界観に事業モデルが追いつかないと、時間とともに繋ぎとめておくのが難しくなってくるので、やっぱり事業モデルが重要。

創業経営者からすると複雑な思いかもしれないが、だんだん事業モデルが完成されてきて、ビジネスが上手く回ってくると、そんなにリスクテイカーではない優秀層(新卒で大企業を選ぶようなタイプ)も自然と集まるようになってくる。
そして、これからますます日本の人口は少なくなってくるし、ビジネスチャンスがどんどん減っている昨今、優秀な人材は希少かつ引く手数多になるので、力技で人を引っ張ってくるのも、難しくなる。

事業モデルを魅力的にするなんて、当たり前じゃないか!それができれば苦労しないよ!」という当然の声はあることは重々承知しているが、小生これまで、事業モデルのブラッシュアップを怠って、優秀な人材さえ掻き集めればなんとかなる、という力技採用のベンチャーを沢山見てきた(その後は言うまでもない)。
繰り返しになるが、それは順序が逆だし、これからの時代、「優秀な人材を掻き集めないと競争力が作れない」というような事業モデルは、根本的な欠陥を抱えていると言っても良いように思う。

魅力的な事業モデルを作り出すのは、それはそれは大変な仕事だが、スタートアップの最大の醍醐味とも言える。
既に動かせなくなった事業モデルの会社の方が、もっと大変なのだし。

まぁ、ご参考ということで。