けだし名言だなと、事あるごとに思い返す。
説明不要な方もいらっしゃるだろう。
オペレーションをミスなく運営し、提出すべき資料提出、関係者への報告などは、それはそれでとても重要だし、どちらかというと小生もその辺は得意分野だったりするが、これは「管理」であって「経営」ではない。
経営というのは、いろいろな考え方があると思うが、ざっくり言えば、不確実性への決断であると思う。
抽象的な表現だが、未来に向かって組織をどんな方向に導いていくのかという判断業務が、経営だと個人的には理解している。
当然100%の確証なんてありえないし、反対意見もある中で、どのようなロジック、パッションで関係者を説得していくのか、そして責任を取るのか、その裏返しとして経営者の報酬を得るという話だ。
経営者が世の中に少ないのは、能力のある人が少ないのではなく、割に合わないからやりたがらないのでは、と思ってしまうくらい、大変な仕事だ。
さて、そんな中で、個人の仕事の中でも、「管理」的要素に振り分けられる面と、「経営」的要素に振り分けられる面があると思っている。
わかりやすいのでCFOの求人の話をしてしまうが、経理実務ができて、上場準備ができて、という、管理実務積み上げ型の職務/スペックだと、実はあんまり高い年収の話にならないことがある。
マーケットや銀行との折衝なんていう要素が入ってくると、少し「経営」的な観点になってきて、年収が上がっていく。
会社の方向性を決める人間をいきなり中途採用で、というケースはレアだが、例えば事業再構築のための方向性作り、組織を牽引するリーダーシップというあたりの期待値が大きくなると、実務積み上げ型の2倍、3倍という年収になってもおかしくはない。
さて、あなたの仕事は、「管理」と「経営」でいうと、どんな割合だろうか?
振り返ってみると面白いかもしれない。
まぁ、ご参考ということで。