人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

35歳以上で転職したとして

昨日のエントリで、35歳以降の転職は、企業に欠けている要素を補完する形で入る、ということを書いた。
然し乍ら、ここには重大な注意点があると思っている。

その企業に欠けている要素というのは、色々背景があって、
①元々必要なかったけれども環境の変化で受け入れざるを得なくなった
②新しい分野にチャレンジするために経験者を受け入れる
③担当していた人間が辞めてしまい、後任の育成まで間に合わない
などがあって、基本的には以前書いた、求人の背景に注意、という話と同じだ。
これまでの経験上、良く相談を受ける話は、M&Aの経験者がいない為、金融系の人が事業会社に招かれるというパターンだ。

そういう場合は、上記でいうと①②に当たるのだが、転職してしばらくは、M&Aの案件があるものの、ずっと買収し続けられる事業会社なんかは稀なので、そのうち買収余力が尽きて仕事が無くなってしまう。
一方で、買収した会社のマネジメントでもやろうかと思っても、基本的には事業シナジーがある会社を買収しているので、マネジメントには既存事業のそれなりの方が入ってしまう。

迎え入れた企業も、M&Aで実績を残してくれたので、無碍な扱いができず、転職者がお客さん的に宙ぶらりんになってしまうのだ。
これは始末に悪く、小生も相談を受けても「時間をかけて機会を探りましょう」以上のアドバイスを持ち得ない。

ということで、欠けている要素を補完するといっても、補完した後まで考えられるのか、よくよくご検討いただきたいし、場合によっては再度転職ということも視野に入れて臨むべきかなぁと思ったり。
中途半端な話で申し訳ないが、まぁ、ご参考ということで。