人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職するべきかどうかの見極め方

そんな不遜なタイトルではあるが、もちろん決まった方法などあるわけはなくて、ケースバイケースなんだけれども。
仮に「転職したいなぁ…」と考えたとする。

業界関係者ならみんな知っているし、人事の人もだいたい知っているんだけれども、あれこれ言い訳しても、転職理由の不動の一位は「職場の人間関係」なのだ。
確かに毎日顔をあわせる同僚や上司(部下?)と、気まずい関係だったら、それは最悪だろうし、正直言うと小生もそういう理由で転職を考えたことがある。

ただ、ここで少し考えて欲しいなと思うのは、あなたがそれなりに大きな、定例の人事異動があるような会社に在籍している場合だ。
そんな会社は、だいたい3年もすると、自分か気まずい相手のどちらかが異動してしまうなど、人間関係に変化が起きる。

そう思った時に、果たして我慢できないような人間関係なのだろうか、ということだ。
別のいじられ役や、嫌なことが吹っ飛ぶくらい気の合う同僚が配属されたり、なんてことだってあるのだし。

「いやいや私の会社は小さな会社で、そんな異動なんか無い!」という人もいるだろう。
そこも冷静に考えてみたい。

本当に嫌な奴がずっといる職場は、人の出入りが激しいはずで、誰かが辞めた代わりに、前述の別のいじられ役が…なんてことはあるだろう(新たないじられ役は可愛そうだが)。
逆に人の出入りが激しくないということは、なんだかんだで「ぬるま湯」なのかもしれないので、それはそれで別の観点で転職を考えるべきかもしれない。

小さな会社での人間関係は、意識してバランスをとったほうが良いと思う。
踏み込んだ人間関係になりすぎると、あまり良い展開にならないし、毎日飲みに行ったりランチに行ったり、なんていう関係で、小生は過去反省したことがある。

日々は楽しいんだけれども、あくまでビジネスとして、競争環境の中で戦っているので、仲の良い同僚相手でも、言うべきことを言わなければならない時がある。
毎日一緒に飯食っている相手に、厳しいことを言うのは、お互い辛いものなのだ。

ちょっと話が脱線してしまったけども、そんな風に人間関係をデザインしたり、判断の時間軸を長くとってみたり、ということをやってみて、それでも合わないのであれば、転職も一考だろう。
ロクでもないやつばっかりの会社というのも、現実にあるんでね(周りに理解してもらうのは難しいが)。

転職はしないで済むんなら、しない方が良い、というのが大抵の職業人生だと思う。
時間が解決してくれるような人間関係で早まった判断をすることなく、くれぐれも慎重に。

まぁ、ご参考ということで。