人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

面接必勝法

やっぱり転職系のお話はご好評の様なので、ネタが尽きるまで行ってみましょう。
はじめに申し上げておきますが、必勝法の様なものはないと思う。

食うに困っていて、何が何でも職を、という状況は別として、面接はテストの様なものではあるが、合格することに意味はなく、入社後にミスマッチ(=双方の意思のズレ)が無いようにするためのものではないかと。
なので、勝ち負けではないのですと。

大体の流れが、キャンディデートからの自己紹介&志望動機(若しくはやりたいこと)の説明、親切な会社だと企業と求人背景の説明があって、質疑応答、というような流れが一般的だと思う。
そんなフォーマットに流され過ぎてしまうと、形式的なやりとりに終始してしまうけども、多くのビジネスミーティングと同様、面接であっても、各々が何者で、何を相手に提供することができて、どうして欲しいと考えているのか、という摺り合わせをする場ではなかろうか。

ビジネスミーティングである以上、売りこむ側と買ってもらう側とか、ペーペーと権力者とか、パワーバランスは当然イーブンではないので、その時々に応じた戦い方はあるんだけども、できる限り深く本質的な摺り合わせができるように、情報の出し方、会話のキャッチボールの頻度と量、挙句は声のトーンなども含めて、周到に準備し、デザインする意志が重要だと考えている。

そういったことができる人は結構存在していて、そんな人達の面接に同席すると、最後の場面は、「なるほど、だったら是非一緒にやりましょう!」「お考えはよくわかりましたが、この点に協議が必要なのでお時間を下さい。」「それであれば、お互いの目指すところが違っているようですね。」という感じで、「受かった」「落ちた」的な喜怒哀楽というよりは、スッキリと消化された「いいミーティングでしたね。」という充足感に満ちた場になる。
誰でも出来るわけではないのかもしれないが、こういうコミュニケーションの技術は、どんな仕事でも求められる話であるとも考えている。

まぁ、ご参考ということで。