人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

読書メモ2020

2020年ブックレビュー

今年はいろいろな変化があった年だったけれども、改めてこの一年で読んだ本を振り返ってみたい。 今年読んだのは150冊弱。 昨年より少ないのだが、ブログも読書も通勤の往復で行っているので、通勤が少なかったことも影響しているのかもしれない。 ビジネス…

努力は運命を変える

年末に良い本に出会ってしまった。 2011年の棚橋弘至と中邑真輔 (文春文庫) 作者:柳澤 健 発売日: 2021/01/04 メディア: Kindle版 小生はプロレスファンではないけれど、40代の男性であれば大抵、新日本プロレスの黄金時代(イコール、アントニオ猪木の栄光と…

自分は自分で幸せになればいい

どこかの国の諺に「復讐したければ、幸せになりなさい」というものがあるそうだ。 なるほど!と若き日に思って以来、折に触れて思い返すことがある。 個人的な復讐したい思いは傍に置いておくとして(笑)、我々「氷河期世代」は社会に出るタイミングから、い…

振り返りの必要性

仕事でも普段の生活でも「振り返り」をしているだろうか? 何でそんなことを考えたかというと、こんな本を読んだから。 MaaS戦記 伊豆に未来の街を創る 作者:森田創 発売日: 2020/07/21 メディア: Kindle版 東急電鉄の現役社員による新規事業立ち上げの…

日本の会社員は恵まれている

ま、ブラックな会社もあって、先日紹介した本の通りそれは社会課題なんですけれども。 とはいえ、学校を卒業して新卒入社すれば、たいてい社長候補である(限りなく可能性は低いかもしれないがゼロではない)。 いや、社長になってくれる人材が埋もれているの…

アドバイスが欲しいわけじゃない

コンサルタントとして、新規事業だったり転職の相談を受けたりする仕事に取り組んできた。 相談相手に対してキレのあるプロらしいアドバイスを出来る様にと、ずっと頑張り続けているけれど、良い(と自分では思っている)アドバイスを、必ずしもクライアントが…

原因はそこじゃない。

こんな本を読む。 インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで (文春新書) 作者:岡田 尊司 発売日: 2014/12/19 メディア: 単行本 若干自分でも依存症じゃないか、という後ろめたさがあったりするわけで、思わず手に取る。 ゲーム依存については正式…

会議は踊る

「会議は踊る、されど進まず」というのは、1814年のウィーン会議を表した言葉。 ja.wikipedia.org 皆さんの職場では、会議は踊らずに進行しているだろうか。 小生の周りは優秀な方々が多いので、踊って進まない印象はあまりない。 ちゃんとアジェンダがあっ…

師匠の恩

合気道には一部武器技が残っていて、師匠から色々教わったのである。 コロナ禍で身体接触が制限される中、武器技の伝承があるウチの道場は、稽古メニューに幅が持てて大変ありがたい。 武器技の中に杖術がある。 杖(じょう)いうのはこんなの。 E-BOGU 上製白…

語彙力は思考力

こんな本を読む。 語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書) 作者:石黒 圭 発売日: 2016/05/19 メディア: 新書 日々仕事を中心に文章を書いていて、時にそれが自分の提供価値になっていることも実感したりすると、文章力向上は気になるテーマ…

全ての施策の前提となるもの

人事・評価制度、社内提案制度、業務改善プロジェクト、各種営業施策。 会社にはいろんな制度や施策があるけれど、それら全てには、前提がある。 それは人材の質であり、組織の質ともいうべき社風・組織文化である。 人材の質と施策のレベルがマッチしていな…

人前で話す

新規事業のコンサルタントの仕事というのは、事業そのものだけではなく、事業を生み出す仕組み、その要素である人材育成とセットでオーダーを頂くことが多い。 まぁ、会社が掲げるソリューションによるのかもしれないけれど。 そうなると研修メニューを組む…

寝かせておくテクニック

40代になってから、厄介な局面をなんとか凌ぐことが上手くなったような気がする。 最大のポイントは、あえて「寝かせておく」ことをするようになったからか。 単に直ぐに取り組む体力がなくなったという疑惑もなくはないが、「うわこれ面倒だな」「どうした…

古典の条件

ドラッカーはお好きですか? 実業界のおじさま方にファンが多く、「もしドラ」で裾野を広げたドラッカー先生であるが(ま、広げたのは先生ではなく外野の日本人だが)、小生も日本のビジネスパーソンとして数冊読んだことはある。 正直なところ若干苦手という…

己を知る

新規事業開発においても、キャリア開発においても、己を知ることはとても大事だと思う。 「自分(ウチの会社)らしいか、らしくないか」「この手の話が好きか、嫌いか」「ワクワクするか、しないか」。 あれこれ事業の検討をしたり、転職活動をしたり、実際に…

言葉の定義

「目的」と「目標」の区別が苦手である。 立ち止まって考えれば一応整理できるつもりなのに、予算策定やMBOの時期が近付き、あれこれ資料を作ったりしていると、「アレ?」となることがある。 もっと掘り下げて考えてみる。 「目的」は「何のために取り組ん…

大企業こそ副業解禁で

人生100年時代の本質は、生活費を賄うための気力・体力・経済力が長く求められるようになった、というかと思う。 先輩世代は、人生はフルマラソンで42.195㌔走れば引退と言われていたものが、我々はレースの途中で50㌔、いや100㌔のウルトラに変更すると言わ…

性善説・性悪説

良い組織とは何か。 今も研究が続く問いである。 小生なりに思うところはある。 ビジネスの世界で言えば、「バカでもできる完成されたビジネスモデルを、賢い人間でモチベーション高く取り組む」という組織が最強。 殆どの大手企業は、「そこそこ賢くないと…

チャレンジが無くなったら辞めどき

転職を沢山しているので、よく人から「次はどこに行くんですか?(笑)」「今の会社はもう2年ですか…そろそろ次ですね?(笑)」など、ネタ的によくイジられる。 そんなにちゃんと考えているわけじゃないんだよ(笑)と思いつつ、よく聞かれるものだから、聞かれた…

良いお店の条件

それこそコロナ前はしょっちゅう飲みに行っていたが、非常事態宣言を経て、やっと最近月に一度二度という感じで再開するようになった。 で、お店を探してみると、よくお邪魔していた店が閉店していたりと、非常に残念である。 いや、小生が店の良し悪しを論…

若者に受け入れられたい

人材の仕事(エージェント)を続けていると、仲間や同業の知り合いが独立していくのをよく見る。 長く見てきて、人材の仕事に関わらず、独立する時のポイントはこの辺なんだろうなと思っていることがある。 それは新規の顧客、それも若い顧客を、どうやって開…

44歳になりました

この歳で誕生日のエントリーもどうかと思うのだが。 せっかく当日の朝なので、思うところを。 とはいうものの、この歳になるとなかなか誕生日に期するところがないのも正直なところ(苦笑)。 仕事はボチボチ、家庭もボチボチ、今度大腸の内視鏡検査を受けるこ…

会うと元気になれる人

会って少し話をするだけで元気になれる人、という存在が稀にいる。 小生も心当たりが数人居て、たまにお時間をいただいたりしている。 明日、44歳の誕生日を迎えるにあたり、自分もそんな人になりたいなと今更ながら思ったりする。 そういう、会うと元気にな…

まずは答えを立ててみる

仕事の段取りの良し悪しというのはある。 先に期日を決めて工程を逆算するとか、先に勝負プレゼンのアポを取ってから内容を練る、なんていうやり方もある。 いずれにせよ、ゴールを決めてから動き出すのは基本的な行動かと思う。 たまたまであるが、こんな本…

組織は戦略たりうるか

「世界標準の経営理論」他の著作で入山先生は、経営理論は経済学、社会心理学、組織論の三つのアプローチに分けられると解説していたと思う。 小生が在籍していたリクルートグループも、採用事業から始まったこともあって、組織論や社会心理学には強いこだわ…

身体を作る

自分の身体に何か不具合があるわけではない。 強くなりたいと武道を始めた30年近く前から、強弱あってもなんだかんだトレーニングを続けて、その他の健康法の類も、新規事業の領域探索とオーバーラップして興味を持ち、色々試したりしているのである。 そん…

みんな誰かに決めて欲しい

社員全員が経営者感覚を持って欲しい。 これまで何人もの経営者とお会いしてきたが、こんな要望をよくお聞きしてきた。 実態はどうか。 なかなか難しい。 目の前の実務に集中している社員に全社的な視点を持てというのは、全社的な視点だけ持てばいい経営者…

振り返りの時間を作る

ポモドーロテクニック導入を皮切りに、絶賛働き方改革推進中である。 会社に居る時間は短くなってきたし、アウトプットのスピードも上がってきた様な気がする。 ただ、時間をタイトにしているので、一日の振り返りや(それを踏まえての)翌日の計画作りが、若…

紙の手帳かデジタルツールか

毎度年末が近づくと毎年紙の手帳を買おうか悩む。 紙に何かを書くという行為は無くならないし、一覧性や書き込みの手軽さは紙に一日の長があるのは分かっている。 しかしデジタルツールの利便性は高く、やめられない。 実は繰り返しの予定が多いので、Google…

ダメなのはウチの会社だけじゃない

会社に長くいると、ダメなところが沢山目に付くようになる。 他所の会社の事例を聞くと、なおさらそう思う。 「いやもうだめだ、転職だ!」と思いつつ、やっぱり隣の芝が青く見えているだけでは、と疑ってみたり。 思い切って転職してみたら、それはまた別の…