人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

新規事業開発

プロの技

こんな本を読む。 SF思考――ビジネスと自分の未来を考えるスキル 作者:藤本 敦也,宮本 道人,関根 秀真 ダイヤモンド社 Amazon なんということはない、友人が著者なんですけどね。 イノベーションの種を生むためにSF、サイエンスフィクションの知見を活用し…

種を蒔いたものが育つ喜び

Kindle日替りセールで推奨され、色々好みに合致するので読んでみる。 プロレス深夜特急 プロレスラーは世界をめぐる旅芸人 作者:TAJIRI 徳間書店 Amazon 著者はプロレスラー。 お名前は聞いたことがあるが、詳しくは存じ上げない。 WWEでも活躍した著者が、…

「なんか食わせろ」

ザ・ハイロウズの曲に「ミサイルマン」というものがあって、その中に「なんか食わせろ なんか食わせろ そんなもんじゃねえ」という印象的なフレーズがある。 https://j-lyric.net/artist/a00f6d1/l010f16.html 初めて耳にした時に、「あぁ、なんかビジネスの…

トップを落とさなきゃ意味がない

流行り言葉は流行っているうちに、ということで、こんな本を読む。 いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化する 作者:石角友愛 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 著者と経営する会社のことは良く存じ上げなかったのだけれども、DX…

問題が明らかではないのに何かを変える必要はない

日々ランニングに勤しんでいるんだけれども、ここ2ヶ月くらい試しているのが、ピッチ(一分間に何歩足を出すか)を一定にして、ストライド(歩幅)のコントロールでスピードを変えるというやり方。 ストライドを変えるといっても、無理に歩幅を拡げるわけで…

さざなみを掴まえる

自分自身の修行、ビジネスパーソンとしての基礎訓練として毎日ブログを書いている。 最近は読書量が多く、インプットに対するアウトプットをセットにしておきたいので、読書感想文を書く日が多いけれど、今日のようにフリーテーマの日も同じくらい存在する。…

想いが社会を変える

先日「ロマン・ソロバン・ジョーダン」を書いたので、出典元の、くらたまなぶ氏の本を読む。 リクルート「創刊男」の大ヒット発想術 (日本経済新聞出版) 作者:くらたまなぶ 日経BP Amazon 文庫版、電子書籍版とちょっとずつアップデートはされているのだけれ…

決め方を決める

先日、マンションの大規模修繕のコンペを評価する話を書いたけれども、あの出来事を思い出すような場面に、昨日も仕事で遭遇した。 ホワイトカラーの仕事では、複数の選択肢から比較して意思決定するタイプのものが折々に登場する。 「星取表」なんていうの…

会社はわかってくれない

こんな本を読む。 ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング 作者:小島英揮 日本実業出版社 Amazon 最近のマーケティング戦略(戦術?いや、やっぱり戦略か…)の中では割と広く認知されつつも、実現例をなかなか見ないコミュニティマーケ…

限界はある程度教えてもらわないとわからない

こんな本を読む。 感動させて→行動させる エモいプレゼン 作者:松永 俊彦 すばる舎 Amazon 新規事業のアウトプットは事業計画とそのプレゼンだったりすることも多く、プレゼンのトレーニングは結構やってきたのである。 そんな知識・経験の再確認もあって読…

片手間の問題

最近仕事で、失敗というほどでもないのだが、「あーレベル低いアウトプットで出しちゃったなぁ」と、ちょっと後悔したことがあった。 言い訳すると、あれもこれもとやらなきゃいけないことがあって、ちょっと流しちゃったわけですよ。 そのタスクに集中して…

リバイバルは苦し紛れの一手なのか

企業の個別の施策に関して云々するのは趣味ではないのだが、あくまで一例ということで引き合いに出させていただく。 昨日リリースの新商品「アサヒ生ビール」である。 ※参照 https://www.ssnp.co.jp/news/liquor/2021/09/2021-0909-1148-14.html 86年に業務…

キラークエスチョンを考える

住んでいるマンションが大規模修繕でね…。 修繕委員会などにも参加しているわけですが、近々工事業者さんの選定に入るのです。 入札で5社から応札があり、ここから「で?」というところから始まる。 我々素人なので、何人集まっても工事業者さんの見積もりの…

ポケットの中身が減れば

先日も書いた通り、ルーチンを色々見直しているわけだが、そういえばズボンのポケットもまあまあパンパンである。 個人の携帯と会社の携帯をズボンの左右ポケットに入れ、ハンカチとキーケースがあると、なかなかなのだ。 鬱陶しいのだが必要なので、と思っ…

新規事業に取り組む本当の理由

なんかこう、タイトルだけで色々な議論を呼びそうなのだが。 ファーストリテイリングの柳井さんは「一勝九敗」と言ったけれども、新規事業のコンサルティングをやっていても、「一勝四敗五引き分け」くらいに持っていけるか、というところがせいぜい。 大体…

ド定番を超える新商品

ミスタードーナツといえばオールドファッション。 吉野家といえば、もちろん牛丼。 マクドナルドは個人的にはダブチーで、サイゼリヤに行ってミラノ風ドリアを頼まないで店を出ることはない。 ド定番の商品を作ることができれば、それで会社はひと勝負出来る…

本業の再定義

本は読む方なので思わずこんな本を読む。 本の世界をめぐる冒険 NHK出版 学びのきほん 作者:ナカムラ クニオ NHK出版 Amazon NHKのシリーズもののようなのだが、番組テキスト的に非常に短い。 本屋も含めた様々なプロデュースを行なっている著者による、本の…

話せばわかる、と信じる

社内外への調整事をよりよく進められないものか、そんな思いで先日は交渉術を読んだが、その流れで今日はこちら。 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング) 作者:宇田川元一 ニューズピックス Amazon イノベーション系の…

組織における人材の力

今となっては数が減ったけれども、昔はもう少し総合商社というのがあったのである。 かつてお世話になったベンチャー企業の社長がトーメン出身だったのだが、その方からは今も忘れない名言を幾つか頂いている。 一つは、「管理と経営は違うんだ!」というも…

問題解決ではなく問題発見

常日頃、問題解決ではなく問題発見、もしくは問題提起、アジェンダセッティング、「解決しなければならない問題は何か」ということを説いており、勢いセールで発見した本書を読む。 問題発見力を鍛える (講談社現代新書) 作者:細谷功 講談社 Amazon 細谷氏の…

薄くて不味いコーヒーには歴史がある

食品と歴史続きでこんな本を読む。 珈琲の世界史 (講談社現代新書) 作者:旦部幸博 講談社 Amazon コーヒーは好きな方だと思う。 スタバの2号店が御茶ノ水にできた時は三日と開けずに通っていたような気がする。 当時は珍しかったエスプレッソをダブルでグッ…

とにかくインプット

人間の本質を知り思索のきっかけとなる読書、ということでSFの名作にちょっかいを出していたが、そのテーマで読書好きから必ず挙がるのが歴史物である。 ということで積読を引っ張り出す。 新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫) 作者:井上 靖 発売日: 2014/10…

成功条件・敗北条件

朝ランニングしていてふと思う。 「コロナに負けるな!」という掛け声はその通りだとして、いろいろ我慢して社会や経済がボロボロになったらそれは負けたんじゃないの、と。 ということは、何をもって「負け」あるいは「勝ち」とするのか、曖昧なまま我々は…

変化するのではない、淘汰されるのだ

前から読みたかった本書を手に取る。 ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す 作者:山口 周 発売日: 2020/12/21 メディア: Kindle版 著者の本はたいてい読んでいて、いずれも深い共感を持ってきたけれども、本書はかなりラディカルな主張のよ…

面白くしようとする必要はない

人前で話す機会が多い方だと思うのだが、そういう場面において、この10年くらい意識していることがある。 それは笑いを取りに行くなど、ウケを狙いに走らないことである。 人前で話す、その役割をしっかり考え、職責を果たし切ることに集中し、その役割の流…

アイデアは質より量

新規事業に携わっていると、アイデア発想のテーマはよく登場する。 新たなアイデアを生み出すのは、才能もあるといえばあるのだけれど、殆どが訓練だと思う。 普段からネタを控えておくことと、組み合わせを活用することで掛け算で増やしていくことで、ガン…

問題の見える化

こんな本を読む。 1枚で動け どんなときも結果が出せる人のシンプルな習慣 作者:伊藤 達馬 発売日: 2020/10/24 メディア: Kindle版 Kindle日替りセールで買った本だろうか。 この歳でビジネススキル向上の本はもういい加減食傷気味だし、不要なんじゃないか…

神経衰弱の一枚目と二枚目

仕事や人生には、決断を迫られる時がある。 考えて答えが出るのなら良いが、考えてもわからない場合も多い。 例えばトランプの神経衰弱で、最初の一枚目をめくるときと、二枚目をめくるときのように。 神経衰弱で最初の一枚目をめくるとき、どの一枚目をめく…

新規事業を成功させるポイント

これ、基本的には起案者、新規事業推進を任された担当者目線の話ね。 何千というアイデア、何百という企画書、担当者に伴走してきた経験を踏まえて、新規事業を成功させるポイントを一つ述べる。 それは「仲間を増やす」こと。 優れたアイデアや技術力やマー…

スポーツビジネスへのあこがれ

昔から一度でいいからスポーツビジネスに関わってみたいという気持ちがある。 「マネーボール」を観たからか「ゴールは偶然の産物ではない」を読んだからなのか。 いや、身近に関わったことのある人がいて、その話が面白かったからだったか。 それはともかく…