人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

新規事業開発

結局わからないんだが

積読在庫消化。 脱炭素革命への挑戦 世界の潮流と日本の課題 (SDGs時代の環境問題最前線) 作者:堅達 京子,NHK取材班 山と渓谷社 Amazon タイトルが長いので、本書の内容は自ずとわかるかと思います。 比較的、日本の出遅れを指摘する論調が強めであります。 …

インフレ考

言われるまでもなく、モノの値段が上がってるじゃないですか。 払おうと思えば払えるんだけど、ちょっと踏みとどまってしまう。 その自分の心理を、もう少し観察してみると、「昔のあの値段を知っていると、この値段は払えんなぁ」という感じ。 消費した経験…

起業家の仕事

積読在庫消化。 「社会を変える」を仕事にする ― 社会起業家という生き方 作者:駒崎弘樹 英治出版 Amazon NPO法人フローレンスといえば、今はそれなりに有名なんだと思うんだけど、その創業者による創業記。 創業記はフツー面白い。 本書も面白いが、駒崎氏…

本にするのは難しい

積読在庫消化。 新事業開発スタートブック 作者:河瀬 誠 日本実業出版社 Amazon コンサル時代の先輩のお薦めで購入したのだから、もう5年以上寝かせてしまったのか・・・。 新規事業開発にまつわるアレコレを網羅的に記載。 同じ著者の別の本で登場した人物…

ダメなものはダメ

今なにを言っても、後講釈にしかならないが、敢えて触れておきたい。 https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2311/07/news124.html weworkである。 多くの人も思っていたが、登場した時から「これ何が新しいの?どう凄いの?」だったのである。 当時、不動産系…

変わりたいのであれば、変えるしかない

積読在庫消化。 なぜ「エリート社員」がリーダーになると、イノベーションは失敗するのか 作者:井上 功 ダイヤモンド社 Amazon 著者とは面識があります、はい。 タイトルほど極端な内容ではなく、企業におけるイノベーションについて、イノベーター、支援者…

使い方を間違えるな

積読在庫消化。 レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理 (日本経済新聞出版) 作者:デビッド・C・ロバートソン,ビル・ブリーン 日経BP Amazon 何かのレビューで高評価だったのを見て、電子書籍が無いので紙で…

想いはどこに向いているか

ふと思い出したので備忘的に記す。 新規事業開発において、担当者のモチベーションはかなり重要である。 まぁ経営トップのモチベーションも同じかそれ以上に大事なのだが、それは傍に置いておく。 で、担当者のモチベーション、すなわち新規事業に対する想い…

暴走のメカニズム

先日読んだこちらの本で思ったことがもう一つ。 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書) 作者:鴻上尚史 講談社 Amazon なんでこんなバカなことが起こるのかというと、一つは苦しい戦況とその先に確実に起こりうる負けという予想が受け…

コンサルから事業会社へ その3

事業会社側で色々サービス開発に関わるようになって、時折苦笑いしてしまうのが、他社動向が気になってしまうところなのである。 市場に向き合い、自社の強みを考えて取り組むべき事業は何か、本当はそう進めるべきなのは百も承知なのだけれど、まず「あそこ…

難しいけど考えてみたくなる

以前から存在は知っていて、気になっていたのだが、復刊していたものをたまたま目にして購入。 「バカな」と「なるほど」 経営成功の決め手! 作者:吉原 英樹 PHP研究所 Amazon 著者の神戸大学の後輩である三品和広先生の本で知ったのだ。 戦略不全の因果―1…

コンサルから事業会社へ その2

事業会社側で新規事業に取り組むようになって、コンサル時代と違いを感じることの一つが、人材の話である。 事業と人材の話が一体不可分となって分かち難いところがなかなかなのである。 コンサル時代も、それっぽい事業提案をして、あとはそれやったらいい…

コンサルから事業会社へ その1

新規事業開発を専門とするコンサルタントから、事業会社のサービス企画・サービス主幹部門に転職して、はや数年。 共通の知見で進められることもあれば、新たな気づきや発見もある。 いい加減その辺を整理していかなければと思う今日この頃。 色々あるのだが…

今更ながら

こんな本を今更ながら引っ張り出して読むのである。 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫) 作者:岩崎 夏海 新潮社 Amazon どうもブームになると読まないのだが、なんかの拍子で読んでみたくなるものである。 …

人を動かす

カーネギーじゃないよ。 博報堂だよ。 積読在庫消化。 人を動かすマーケティングの新戦略「行動デザイン」の教科書 作者:博報堂行動デザイン研究所,國田 圭作 すばる舎 Amazon ビジネス、特に新規事業開発で考えることは、その新しい事業、サービスで本当に…

社会インフラとビジネスモデル

一年も終わりが近づいているので、色々振り返ってしまう。 なんか新しいビジネスモデルとかあったかな、とか。 それでいうとパッと思いつかない。 よく考えるとこの2-3年、新しさという観点では驚ろくようなものはなかったような気がする。 はて、と考えてみ…

新たな書き手との出会い

以前Kindle日替わりセールで購入してそのままだった本を読む。 楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書) 作者:稲穂 健市 講談社 Amazon 今どき自分から「楽しく学べる」なんて言うのもな、と今更ながら思うのだが、読んでみて実際なかなか楽しめるのであ…

協力を求めないのは罪悪だぜ

仕事術で最も高度な分野の一つは、他者の協力を求めることだと思う。 自分の仕事を人にお願いするのは気が引ける。 それは責任感のある日本人ならよくある感覚だと思う。 全然悪いことではないのだが、しかしその責任感ゆえにアウトプットに影響があったらど…

トライアンドエラー

こんな本を読む。 全米ナンバーワンビジネススクールで教える起業家の思考と実践術―あなたも世界を変える起業家になる 作者:山川 恭弘,大前 智里 東洋経済新報社 Amazon セールで遭遇してレビューが高評価だったし、新規事業開発にも縁があるんでね…。 スト…

餅は餅屋

餅は餅屋って、慣用句的に「さすがプロだねぇ」って感じで使っているけれども、奥が深い言葉だなぁと本当に思う。 新規事業ですでに誰かが店を広げている分野に参入しようとする時(新領域参入ってやつだね)、どこかに「あれならオレたちにもできるんじゃね…

そこからどう変えるか、あるいは世代交代の必要性

セールだったかで目にして、非常に面白そうだったので購入。 闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達 作者:G パスカル ザカリー 日経BP Amazon 実際面白かったのだが、まぁまぁ長い本。 Windows NTを開発したプログラマーたち、マイクロ…

世界は良くなっている

読まなきゃと思っていた積読のベストセラーにやっと手を出す。 FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド 日経BP Amazon ビジ…

あれか、これか

仕事だとかプライベートだとか、難しい決断を迫られることがある。 「あれか、これか」まさしく「迫られる」ことがあるのだけれど、そこで少し冷静になってみたい。 「あれも、これも」はできないのかと。 もちろんそんなことは難しいのはわかっている。 「…

会議をどうする

こんな本を読む。 メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書 作者:高橋輝行 あさ出版 Amazon 会議はね〜難しいよね〜。 毎日会議、会議ですよ。 毎回バシッと「決めたいこと」がハッキリしていれば、気持ちよく進むんだけどねぇ。 決められるだけの…

準備は周到に

ライティング、日本語文法、その次は質疑応答だということで、積読在庫を開く。 社内プレゼンの質疑応答術 ~決裁者を納得させる最強の答え方と準備の方法 作者:前田 鎌利 すばる舎 Amazon 書いてあることに取り立てて新しいものはないし、サラッとすぐに読み…

強力なビジネス文書の書き方

Kindle日替りセールでレビューが高評価だったこんな本を読む。 ロジカル・ライティング―論理的にわかりやすく書くスキル BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING 作者:照屋 華子 東洋経済新報社 Amazon 最近ますます「文章力は仕事力」だなぁと…

行動変容の手掛かり

こんな本を読む。 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 作者:大竹 文雄,平井 啓 東洋経済新報社 Amazon 出会ったきっかけはKindle日替りセールだと思う。 レビューは高く評価するものとそうでもないものとまちまちだったが、興味を持ったのでポチる。 …

「企画とは決めること」である

読書メモを一本忘れていた…。 企画 作者:高瀬敦也 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon kindle日替りセールでレビューが高かったので買ったのだと思う。 著者は元テレビプロデューサーでいらっしゃる。 本書の(著者の)慧眼は、企画という…

一番プロジェクトにコミットする人

トヨタ繋がりではあるのだが、会社の中で「トヨタのチーフエンジニアみたいに…」という例えが出たもんだから、念の為と思って読んでみる。 トヨタ チーフエンジニアの仕事 (講談社+α新書) 作者:北川尚人 講談社 Amazon チーフエンジニア制度というのはトヨ…

本の値段

その本が高いか安いか、それは主観的で相対的なものだ。 価値を感じれば安いと思うだろうし、価値を感じなければ高いと思うだろうが、それは人それぞれだし、同じ人でもタイミングによって感じ方は違うことがある。 電子書籍ではない一般的な本(この表現を…