人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

真の成功者は、なぜ謙虚なのか?

別に「意識高い系」のコンテンツを書きたいわけではない。

縁あって大きな成功を収めた方々と、幸いにも触れ合う機会があり、常々思っていることを一つ。

 

「成功」と言っても、某ビジネス誌なんかで良くある「年収2000万円以上のビジネスパーソンは…」みたいな、個人レベルの話をしているのではない。

産業や業界にインパクトを与えるような、10年に一度や数十年に一度のレベルの「成功」を収めた人の話である。

 

そう言った方々は、小生の知る限り、大変謙虚で人格者であることが多い。

それがなぜなのかは、こんな風に理解している。

 

よく言われることだが、それほどの大きな成功は、「天地人」が揃った時に完成する。

「人の和」はともかく、「地の利」はポジショニングであり、完全に支配できるわけでも無く、ましてや「天の時」は、殆ど運に近い。

 

それらが揃って成功した経験を持つ彼らは、本気で「自分たちは運が良かった」と振り返るのである。

そして「人の和」の話でもあるのだが、大きな成功であればあるほど、自分一人でその高みに到達することが難しくなり、必然的に多くの人の支援の元で達成することになる。

 

なのでこれもまた本気で「多くの人達の支援があったからで、自分は大したことはしていない」と述べるのだ。

そんなわけで、みなさん謙虚で人格者になってしまうのではなかろうか。

 

とは言え、「勘違い」する「成功者」達は実際いるのだが、それはよく見ると、話題になっただけで大きなレベルの成功では全然なかったり、ちょっとした才覚を周りの人たちが担いで大騒動に仕立てたパターンだったりするのでは、と感じている。

小生ごときが、成功者の「品評」をするのもおこがましいのだが、本物は偽物と全然違うのだ、ということを申し上げたくて、つい。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

当たり前のことを、バカみたいに、ちゃんとやる

みんなご存知「ABC」である。

「A:当たり前のことを」「B:バカみたいに」「C:ちゃんとやる」だ。

 

ちゃんと出社する。

ちゃんと期限を守る。

 

ちゃんと約束を守る。

ちゃんと実績を出す。

 

ちゃんと報告をする。

ちゃんと管理をする。

 

ちゃんとメンバーを育成する。

ちゃんと組織の方向性を決める。

 

さぁ、どれだけ出来ているだろうか?

「ABC」は知っていても、真面目に取り組んだことがある人でなければ、その偉大さを知ることができないし、「ABC」をちゃんとやっていれば、大概の問題は解決する。

 

https://gereports.jp/jeff-immelt-reinvented-ge/

こんな記事があるけれど、ジェフ・イメルト氏の変革の十数年は、大英断の連続ではあるが、決して奇抜なことをして来たわけでは無く、本業に集約する流れを、今後の時代を見据えて粛々と作って来た感じである。

 

そういう意味では、偉大な偉大な「ABC」。

結局こういうことができる人間が、最後に笑うのだと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。

新規事業で本当に大事なこと

2017年8月時点での、小生の裏表のない率直な見解を述べたい。

よく新規事業に関わる世界では、時代の洞察が大事だとか、起案者の本気度合いがモノを言うとか、経営のコミットメントだとか、経営資源を生かすことがキモなのだとか、色々なことが言われている。

 

純粋な起業ではなく、企業の中で新規事業を興すにあたっては、上記の見解は結果論であって、本質では無いのでは、と最近感じている。

小生が今考えている本質とは、「会社組織が大切にしている価値観を、如何に再定義するか?」ということである。

 

安くて良いものを、より多くの人に届けることで喜ばれ、自らも喜びを感じてきた会社が、社会が貧富二極化するからと言って、高級品を扱うことを是とできるであろうか?

Face to Face でずっと頑張ってきた会社が、効率化の名の下に、AIのチャットボットに振り切ることができるであろうか?

 

組織の中から新しいチャレンジを生み出すにあたり、これまで大事にしてきた価値観を置き去りにしたり、ましてや否定するような試みは、例えどんなに正しくても、チャレンジ以前に受け入れられないものだ。

ましてや今の時代、このままでは本業が立ち行かなくなるのは自明。

 

既にこれまでの価値観を否定されかかっている現状で、さらにそれを切り捨てるような事業提案は、例えそれが正しかったとしても、組織には受け入れられないのだ。

だからこそ、新規事業の提案は、「会社組織が大切にしている価値観を、これからの時代に適合できる形に再定義する」ものでなければならないと考える。

 

いわば、「船が沈みかけているから、これを捨てて新しい船に乗り換えるべし」では無く、「このままでは沈んでしまうが、この穴を塞ぎ、ここをこのように改造すれば、次の波は乗り切れるかもしれない」というビジョンを示すということだ。

前者の主張は、感情的に多くの抵抗があり、身動きが取れずに結局全員沈んでしまうかもしれないが、後者は、例え100%正しくないかもしれないけれど、未来に向けたアクションを取ることができる。

 

このようなアクションを通じて、時代の変化に対応し、人も組織も懸命にコミットする状態を作り出し、新たな事業が生まれていく。

それが本当のあるべき姿ではないかと考えている。

 

まぁ、ご参考ということで。

史上空前の求人倍率の中で

正社員の求人倍率が統計を取り始めて初めて一倍を超えたそうである。

http://www.nikkei.com/article/DGXLAS0040001_Y7A720C1000000/

 

一人一件の以上の正社員の求人があるということだが、もちろん誰でもある訳ではない。

あったとしても、いい求人な訳でもない。

 

しかし、「統計を取り始めて初めて」という意味合いは、日本が構造的に労働力不足が深刻化しているという証左。

故に、当面個人にとっては選択肢が多く、何かと有利な期間が続くということである。

 

しかしその先にあるのは、人手不足で存続できない企業が続出し、社会の衰退が進行するとまた、人余りの時期が来るということ。

それを視野に入れると、選択肢が多い時期にどんな決断をしたかは、後々効いてくると思うので、やはり安直な判断は禁物だと思う。

 

景気のいい時に浮ついた判断をしないというのは、一つの信用にもなるし、それを踏まえて「機を見るに敏」という決断ができれば、その先がどうであっても、必ず評価されるものだ。

逆に、何となく流行り物に乗っかってしまったり、その延長で転職を重ねてしまうと、勿体無いキャリアになってしまう。

 

いい環境の時こそ、個人の在り方が試されているものだと思う。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

機嫌良く仕事をする

コンサルティング業もそうだと思うが、比較的収益性の高いビジネスというのは、継続取引というより、スポットの契約になることが多いだろう。

長くても数年で、スポーツ選手の複数年契約のようなイメージ。

 

そうなると、ビジネスとしては常に新たな顧客を開拓する宿命にあり、考えるべきはどうやったら新規顧客から声がかかるか、ということであろう。

もちろん、既存顧客と出来るだけ長く取引いただくために、期待以上の成果を出し続けるというのは、ある種当たり前なのだが、「取引を続ける、続けない」の決定権は顧客側にあり、コントロールは出来ない。

 

で、どうやったら新規顧客から声がかかるかについては、ちゃんとこちら側の得意分野と、どういう課題を抱えている人が顧客として最適なのかを、明示するのが基本。

その先の見せ方については、その分野のプロフェッショナルとして権威付けるパターンと、敷居を極力下げるパターンがある。

 

見せ方のパターンはどちらでも良いと思うが、個人的には後者の方が好きだ。

コンサルティングのような仕事は、「どういう課題を抱えている人が顧客として最適なのか」と置いても、そんなに課題が明確になっていない顧客の方が多いし、提供サービスも殆どカスタマイズするので、直接コンタクトが取れれば、その顧客の状況に合わせて、何らかの提案に持っていくことは可能なので、契約が取れる確率が高くなる。

 

そして、特定分野のプロフェッショナルとしつつも極限まで敷居が低い存在というのは、気軽に色んな相談を持ちかけられやすい。

「こんな話、相談していいんですかねぇ?」という投げかけに対して、「いやいやいや是非是非!楽しそうじゃないですか〜!」という機嫌の良い回答ができるかどうか。

 

この投げかけこそ、今の仕事を次のステージに引き上げるチャンスであることが多いと、経験上感じている。

投げかける側も、一定の見立てがあって相談してきていて、その見立ては結構精度が高いものなのだ。

 

なので、常に誰に対してもオープンで、いつでも愛想よく対応するスタンスというのが、戦略的に極めて重要だと考えている。

もちろん、いつも完璧に出来る訳ではないけれど(苦笑)。

 

まぁ、ご参考ということで。

習慣を「作る」

小生は日々の生活習慣をいじり倒すのが好きである。

継続できる習慣を作ることが趣味化していて、当ブログもその一つ。

 

当ブログ含め、日記を四つつけているというのは以前申し上げたことがある。

なぜそんなことをするかというと、人間を成長させるのは、習慣を変えることではないかと考えているから。

 

勉強だって稽古だって、才能や瞬発力で到達できるレベルはたかが知れていて、結局は努力の量がモノを言うのは各業界で明らかになっている話。

それを個人の頑張りで解決しようとするのは無理があって、故に、努力を習慣化することが解だと思うのだ。

 

習慣化にはコツがあって、その一は、「毎日続けられる範囲でしかやらない」と言うこと。

一日一行書く、3分でもトレーニングする、「そんなんじゃ意味ないだろう」という疑問やツッコミは一旦脇に置いて、「これだったら毎日できる」というレベルでしかはじめない。

 

続けるということが目的なので、どんなに簡単だったとしても、まずはそのレベルに止める。

裏を返すと、「だから絶対毎日続けなければいけない」ということでもある。

 

コツその二は、「レベルを上げるのは極めて慎重に」である。

続けられるようになると、多少負荷が上がっても、余裕でこなせるようになる。

 

そうなると、そのレベルに負荷を上げがちだが、それをやってしまうと、ちょっと調子の悪い時に、物凄く辛くなってしまう。

聞いたところでは、ボディビルディングを真剣にやっている人でも、年間で増える筋肉量は1キロか2キロしかないそうで、それを踏まえると、一年続けても習慣の負荷は2-3%までしか増やさない、というのが正しいかも知れない。

 

たかがそれしきなのだが、長い目で見れば、とてもインパクトがあると思う。

トヨタカイゼンは、改善効果そのものではなく、日々改善に取り組む習慣や、変化を当たり前とするマインドセットに本質があるとも聞く。

 

有名な言葉を最後に引用し、今日は終わりとしたい。

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」

 

まぁ、ご参考ということで。

時代の変化を捉える

はじめに断っておくが、結論があるわけではなく、どうしたら良いのかな、という話。

先日も、電話が厄介だという話を書いた。

 

http://dai19761110.hatenablog.com/entry/2017/07/12/202848

新しいツールで既存のツールが時代遅れになるという話でもある。

 

先日も中国のビジネスで、口コミの蓄積が、既存の情報発信を陳腐化させるという現実を目の当たりにした。

口コミが蓄積されると、提供者側が関与した(かもしれないと思われるものも含む)情報は全く信頼されないし、全然知らない提供者の商品・サービスでも、買われるものは買われる。

 

そんな世界観では、大手だから、ブランドだから、という要素はプラスアルファくらいにしかならないし、むしろ「ありきたり」ということで、マイナスにすらなりうる。

他にも、サブカルチャーが市民権を得た感じは隔世の感があるし、デジタルディバイドは日々拡大していくし、一極集中は極端だし、ネット→テレビのバズるコンボは確定したし、新規事業開発のブームは経済史で最大だろう。

 

思いつくだけでもいくらもあるが、そういった見えない時代の変化、見落としている時代の変化を如何に捉え、さらにどう予測してチップを張るのか?

それを誰でも当たり前に捉え、予測できる方法はないかと、日々思案中である。

 

思いついたらまた共有したい。

まぁ、ご参考ということで。