人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

安直な副業を推奨するつもりはないものの

最近つくづく、これからの職業人が、会社の枠組みの中でビジネスに取り組むことが、どれほどの意味があるのかな、という風に思う。

もちろん会社に所属していなければ経験できないビジネスというのはある。

 

しかしその中で前向きに評価できるのは、あくまで伸びるビジネスに携われた時のような気がしていて、横ばいであれば、出来上がった仕組みをただ回すだけで、あまり意味ある経験にならないような気がするし、衰退事業であれば寧ろ経験しないほうが幸せなんじゃないか、とも思う。

もちろん、どんな経験にも意味はあるから、一概に否定するものではないが、少なくとも社会全体が縮小傾向にある中で、会社組織に属して成功体験を味わえる機会は減っていくだろう。

 

また、小生の周りで独立している人は、大体は会社員時代に経験とネットワークを作り、在職中からサイドプロジェクトをこなしながら成功している人が多い。

で、実際そういった方々のほうが、プロとしての見識も深く、さらに良い仕事を極めていかれているように思う。

 

サイドプロジェクトで言うと、小生の最近の仮説として、イノベーションの解はサイドプロジェクトなのではないかと考えている。

業務外で、それも物理的にも精神的にも離れた環境での取り組みが、結局新しいモノを生み出すような気がしている。

 

旧態依然とした組織と向き合っている人からすれば、ある種、反旗を翻すような取り組みかもしれないが、実は労働者は業務時間外に何をしようが勝手な存在であるので、やっちゃいけないというその思い込みが、色々な障害になっているのでは。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

人手不足が止まらない

日本は言わずと知れた人口減少国家である。

一方で組織は人を雇い続けなければ、維持も覚束ない。

 

そのような意味では、長期で人材の「売り手市場」という読みは成り立つだろう。

それが崩れるとしたら、組織そのものが本格的にダメになって続々と倒れていくパターンだろうから、可能性はあるだろうが、近いタイミングで頻発するとも考えにくい。

 

一方で別のアングルもある。

社会の需要自体が減少していくことを考えると、組織は今までやって来たことを踏襲するだけでは縮小していくので、何か新しいことに取り組まねばならない。

 

そうなると、新しいことに取り組むための人材、既存の組織に新しい意味を付与してくれる人材が、安定的に求め続けられるのではないか。

かつて、既存の組織に新しい風を起こす人材は、求められつつ疎まれる感じがあったが、そのバランスが変わっていくのかもしれない。

 

しかし裏を返すと、今までのやり方をきっちり踏襲するタイプの人材は、徐々にマーケットニーズが衰退していく、という風にも言える。

これはタイプだと思うので、大きなマインドチェンジを求められる人は出てくることだろう。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

目の前の優しさは、却って大きな痛みになって返ってくる

言いたいことはタイトルそのままなのだが、東芝社の一連の顛末を見ていると、間違っている時は間違っていると言い、潰すべき事業は潰す、それが出来ないと結局、もっと大きな痛みになるんだよなと思う。

難しいのはわかっているし、軋轢を生むのもわかっている。

 

しかし、一部を守る判断が、結局は全体を蝕んでいく。

企業経営で言えば、そのシビアな決断が出来るからこそ、経営者のポストに居るのが本筋だし、身を切る事態になったのは経営の差配の結果だから、そのタイミングで身を引くか、立て直す道筋をつけ次第速やかに降りるか、というのが、あるべき姿だと思うのだ。

 

右肩上がりの経営をしてきた経営者の方が、そりゃ転職市場では「売れる」かもしれないが、個人的には、身を切る決断が出来るか、そのことに対する責任をちゃんと取れるかの方が、大事な資質だと考えるのだが。

経営者じゃなくても、人として大事なことなのかもしれないが。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

先陣を切れ

何かの会合で自己紹介をする、ピッチイベントでプレゼンをする…。

なんでも良いのだが、「さぁ、どなたから行きましょうか?」という場面は時々あると思う。

 

そういう場合は、大体においてトップバッターを務めたほうが、何かとお得だと思っている。

手を挙げた時点で、「おぉ…。」と思う人は一定数存在する。

 

そこで目立てば覚えられやすいので、それは後々に何かと特になる。

失敗したとしても、「トップバッターは緊張しちゃいましたね〜」という感じで甘く見てもらいやすいし、少なくとも「ナイストライ」とは評価してもらえる。

 

それにとどまらず、後に続く人達が、「ハードルを下げてくれた」と密かに感謝してくれるかもしれない。

一方で上手くやれば、素晴らしいインパクトを残せるし、今度は逆に、後に続く人達へ物凄いプレッシャーを与えることができる。

 

最初に上手くやると、それ以降の人は、最初の人のフォーマットをなぞりたくなってしまい、そうなると自ら二番煎じ三番煎じに貶めることだってある。

そうして上手くできた経験は、強い自信にも繋がっていくし。

 

なので、先陣を切るという行為は、リスクが限定的なのに、リターンが大きい戦略オプションだと思う。

日本の組織は、トップバッターを若手が勤めることが多いが、これはひょっとしたら、若手にチャンスを提供しようという配慮だったりするのかもしれないなと、ふと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。

プロの仕事とは何か

今日はプロフェッショナルの仕事に、二度も触れる機会があり、興奮している。

プロフェッショナルは、自身の明快な切り口を持っており、「ぼんやりした事象」を、その切り口から理解し、分析し、解を導き、表現することができる。

 

その奥行きの深さには、当然感心させられるのだが、豊富な事例も参照情報もあり、「広さ」もなまなかではない。

アウトプットが美しいのだが、正しさの伴う美しさとでも言おうか、書院造の様な印象だ。

 

どうやればその境地に至れるのか、悶々とする限りだが、結局のところ、明快な切り口たる、得意分野を絞ること。

絞ったら徹底的に取り組むこと。

 

それくらいしか無いような気がする。

興奮の余韻に浸りたいので今日はこの辺で。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

長く続けるコツ

何かを長く続けるのはコツがいる。

仕事も、勉強も、トレーニングも、ダイエットもそうだ。

 

何かを継続し、その結果として目標を達成するのは、人生における自信に繋がるし、とても意味のあることだと思う。

以前もブログで触れたことはあるが、小生なりにコツだと思っていることをいくつか。

 

1.続けられる負荷に留める

長く続けるのは最大のポイントはこれだと思う。

続けられるレベルでしか取り組まない。

 

それで続けていると、だんだんこなせるようになっていくが、そうなったとしても、負荷はほんの少し、様子を見る程度しか増やさない。

もっと成長したいと思って、そのタイミングのベストを目指してしまうが、そこまで増やすと、ほぼ続かない。

 

殆どの継続性がないものが、高いスタートラインと成長カーブにあると思う。

低いスタートライン、退屈な成長カーブがコツ。

 

2.何かを始めるときは、何かを削る

リソースが無限にあることはないのはもちろんだが、余力があるという人も少ない。

ある人でも、それは何かのバッファになっていたりするので、暇なようでも、新しいことを始めると、思わぬしわ寄せが起きることがある。

 

なので、何かを始めるときは、優先順位の低いものを止めること。

これがセットではないと、継続は厳しいと思う。

 

3.我慢する代わりに、何かを得る

前項と表記は似ているが、ちょっと違う話だ。

食べるのを我慢する、遊ぶのを我慢するなど、楽しいこと、好きなことを削るのは、結構厳しい。

 

あまり大した話ではないが、食事制限をするのではなく、三食の中でバリエーションを増やすトライアルなんかをしたり、ただ勉強するのではなく、興味の持てる分野をとことん突き詰めるとか、パワーをかける方向を、我慢ではなく、別のことに昇華させるようなイメージだ。

 

続けられる興味、適性のある領域を探して、捨てたい習慣を忘れてしまうというようなイメージだろうか。

 

4.あらかじめ、長く続けるものと想定しておく

案外これを忘れている人が多い。

何かを続けるということは、習慣を変えるということで、それは生活から人間関係、使う道具など、大事から小事まで影響を及ぼす。

 

生活スタイルを変えるという前提で色々な枠組みを考えていくと、継続させるヒントがあると思う。

毎日の歯磨きを「頑張って」続けている人はいないであろう。

 

まぁ、ご参考ということで。

本当にやりたいことを見つけた時

本当にやりたいこと、この後の人生を賭けて取り組みたいこと、そんなことに出会えた人は幸せである。

一般的には…。

 

多くの人が、そのようなことを求めて、日々試行錯誤を繰り返しているとも言えるかもしれない。

しかし、仕事の上での「本当にやりたいこと」が、今の会社では出来ないとしたら、どうだろうか?

 

これは大いに悩ましい問題だ。

もちろん今の会社を辞めるという選択肢もあるし、「そんな、子供みたいなこと言ってないで…。」と踏みとどまるという選択肢もある。

 

「いや、人生を賭けて取り組みたいことが見つかったんだから、それは幸せなんだ」と断言できれば、どれほど楽であろうか。

新規事業の支援や、キャリア相談を受けるというのは、踏み込めば踏み込むほど、業の深い世界であると思う。

 

流して収められる範疇で済ませるのが、最も効率の良いビジネスのような気がするが、少なくとも小生はそんなスタイルにあまり価値を感じないので、粛々としんどい業務に向き合っていきたいと思う。

ビジネスって大体そんなものかな、という気もするし。

 

まぁ、ご参考ということで。